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アピール宣言


薬物乱用・依存のない平和な社会を築くために


 私たち薬物依存症者を抱える家族は、全国薬物依存症者家族会連合会(略称・薬家連)を結成して、一年を迎えることが出来ました。それまでの長い道のりと苦しみは筆舌に尽くしがたく、その苦しみを誰にも打ち明けることができずにいました。また、そのために地域社会から孤立し、いっそう悲惨な結果を招くことになっていたのです。家族崩壊と自殺は日常化しておりました。

 しかし、ダルク(Drug Addiction Rehabilitation center)という民間自助組織があり、そこで回復するということを知りました。また、依存症というのは「病気」であるということ、薬物乱用は本人の「意思」にかかわりなく、周囲を巻き込む、「死に至る病」であるということを学びました。

 私たちは家族会に参加することによって、安らぎを得ることが出来ました。それまでは自分を責めつづけ、依存者本人や家族を恨み、深い共依存(他者をコントロールしようとする困った人間関係)の環から抜け出る事が出来ませんでした。

 私達自身、薬物乱用・依存は特別な家族の、特別な人々の問題と考えておりました。ところがそれは大きな間違いで、この社会では誰でもが陥る大きな落とし穴が、至るところに隠されていたのです。

 そしていまや、乱用者は200万人を超え、第3次乱用期襲来といわれております。従来の需要(ダメ・ゼッタイの教育)・供給(水際作戦、麻薬Gメン)だけでは対処できなくなってきております。なぜなら薬物依存症者は依存者を呼び入れ、再犯率は60%弱に達しているからです。薬物依存者の救済なくして薬物乱用のない社会は不可能といっても言い過ぎではありません。しかしながらこの分野は、専門病院も、医師も、スタッフも少なく、ダルクなど民間の手によって、僅かに救いの手が差し伸べられていたに過ぎませんでした。また、その財政的負担も重く、救われるべき人々に手が届かず、献身的なボランティアによって支えられてきていたのです。

 幸いわが国も、薬物乱用防止新5ヵ年戦略の政策目標(4)に「薬物依存・中毒者の治療、社会復帰の支援によって再乱用を防止するとともに、薬物依存・中毒者の家族への支援を充実する。」が策定され、その具体化が急がれております。

 私たちはこの目標の趣旨に則り、薬物依存症者を抱える家族たちの回復・支援の場として、2004年4月1日、全国薬物依存症者家族会連合会(略称・薬家連)を立ち上げました。今後「ダルク」等と連携を取りながら、他の諸団体とも広く手を携え、現在苦しんでいる多くの家族に、一刻も早く救済の手が差し伸べられるよう、国民の皆様の温かいご支援とご理解を、重ねてお願いするものです。

               2005年5月3日  全国薬物依存症者家族会連合会