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必殺!尻拭い


イネイブリングと言う言葉の意味

「イネイブリング」や「イネイブラー」という言葉が、依存症の治療・援助の場でよく使われています。これはイネイブル(enable)という英語から来ています。

enable=《誰か》が《何か》をするのを可能に(able)する

薬物依存症の分野でイネイブリング、イネイブラーという場合、《誰か》とは薬物依存症者のこと、《何か》とは薬物を使い続けることです。

イネイブリング(enabling)=依存症者が使い続けるのを可能にする(周囲の人の)行為
イネイブラー(enabler)=依存症者が使い続けるのを可能にする(周囲の)人


◎行動が裏目に出るのは何故なのか?

もっともイネイブラーになりやすいのは、依存症者の家族です。
薬と行動の問題で困っているはずの家族がなぜ、イネイブラーになるのでしょうか。
それは、よかれと思ってやった行動が裏目に出てしまうからです。
本人を心配しての行動や、家族の立場から見ればやむを得ないと思える行動が、結果的にはイネイブリングになってしまうのです。たとえば…


●薬物使用をコントロールしようとする。

薬物や有機溶剤を捨てたり、隠したり、使用できないようにする。
結果は…
依存症の人は、離脱症状や脅迫的薬物欲求があるため、巧妙に薬物を手に入れようと必死になる。


●薬物で病んでいる(狂っている)人を説教する。

「いい加減にして!」「まったく情けない」「昔はそんな風でなかったでしょう」と責める。
結果は…
薬物使用中の依存者は、選択的記憶システム(自己中心的記憶回路)より、責められた印象だけが残り、怒りや恨みをためこみやすい。


●トラブルなどの肩代わりをする。

「借金」「窃盗」「万引き」「交通事故」などの後始末。
結果は…
金銭的に困らず、罪の意識がない。


●脅しに屈して、薬物を与える。

暴言や暴力によってお金(薬物)を用意する。
結果は…
家族を脅せばお金(薬物)が手に入ることとなり、暴言・暴力はエスカレートする。


●実行できない脅しを繰り返す。

「今度使ったら家を出て行ってもらう」
結果は…
お互いの信頼をさらに損ない、相手の態度をうかがいながら薬物を手に入れたり、どうせ口だけだとタカをくくって薬物を使い続ける。


●世間体を気にする。

「家庭内のトラブルを隠す」「本人の薬物依存症を隠す」
結果は…
私の家は平穏だと繕う(薬物依存症者のことを隠そうとする)