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家族の体験談 Gさん


                     仙台一泊家族会

私の娘は、現在10月で36歳になるはずですけれど、約10年近く、23〜24歳のころから一般に市販されている薬「ブロン」を愛用するようになりました。

高校を卒業するまでは非常に順調で、卒業後も約3年ぐらいは真面目に勤めをしていました。しかし、会社の方が合併とかいろいろな問題が重なりまして、本人も、「もう勤めるのがいやだ」というようなことで、その会社を退社しました。そのころ、娘は千葉市の繁華街に住んでおりまして、仕事を探すにも事欠かなかったようですが、その中で人材派遣センターのようなところに勤めたんです。その関係で、いろいろな売り子のようなことやコンパニオンなどを始めまして、友達も出来ました。そのうち、同僚に

「悪いんだけれど、ちょっと店から出てブロンを買ってきてくれないか?」

と言う風なことから始まりまして、本人も愛用し始めたようです。

 それから、深みにはまりまして、それでも私は全く気付かずに、今年の6月ごろから「仙台ダルク家族会」に通い始めまして、それからやはり「娘は病気なんだ」と言う風なことを言われました。それまでは、「薬なんて断ち切ることが出来るだろう」と思っていたんです。娘はブロンの依存症。私はニコチンの依存症ということで、1日20本ぐらいですが、家内にとっては非常に迷惑なことのようなうです。

 私が仙台ダルク家族会に繋がるようになったきっかけは、東京から平成6年に山形に越してきたんですけれど、山形へ越しまして、2年間ぐらいはまだ娘がブロンを愛用しているということには気が付きませんでした。引越しのときに初めて、部屋の中から50本、60本の瓶を発見しまして、「それほど飲まなくてはならないものなのか?」と私は不思議に思いながらいました。でも、まだその時点では娘も悪いこともせず、飲み続けていたんです。それから、山形へ来まして、2年ぐらいたちまして、その2年間の間も就職活動をしたり、仕事も半年そこそこ続いたようですが、その中でやっぱり薬は止められずに続けていたようです。

あるとき、フラッと山形市街のデパートに行きまして、そこの薬売り場で初めて万引きをして、警察のお世話になりました。その時点で、世間様に迷惑をかけるようなことを娘がやってしまったので、私も困ったんですが、警察は非常に簡単に釈放してくれるんですね。まあ、窃盗ですが初犯ということだったんでしょう。まあ、それが第1回目の警察にお世話になった事件でした。そして、そのとき警察の方に薬物依存に詳しい医者を紹介いただいたんです。

「山形では正直どうにもならない。仙台に東北会病院というのがあるから、そういうところを紹介します。」

とおっしゃってくれて、すがる思いで行きました。ただ、警察へ本人の身柄のもらい下げなどは私も行きましたが、病院のほうの付き添いや手続きなどは、ほとんど家内に任せきりでした。私は「病院に入院させて、病気が治ればいいんだろう」ぐらいにしか思っていませんでしたから。簡単な二つ返事で、簡単に済むことだと思っていましたので、「薬物依存症」という病気に対する認識などは、私自身全くありませんでした。

 娘が36歳になるまで、異常なほどサラ金とか、あるいはお店からの借用金だとかというものもありました。けれど、そういうものは私たち親がどうにかこうにか、お詫び方々負担してきてしまったんです。仙台の東北会病院に入院させるまでは、確かに金銭的な面でも多少は余裕もあったんですが、徐々に私たちも底を付くようになってきまして、仙台の東北会病院に入院させるに当たっても、いろいろと病院のケースワーカーの方にも相談しました。そして、その中で「仙台ダルク」を知ったんです。まだ施設長さんも飯室さんではなかったころでした。そのときから、娘は仙台のダルクにいろいろお世話になりまして、そこでも色々なことがありまして、仙台でも色々なことを起こしまして、現在は栃木県にある国の施設…刑務所の方に、来年までお世話になるという状況です。

 親としては、「病気は治る」「治せる」と思っていたんです。でも、家族会に参加するようになって、岩井さんのお話や、色々な方のお話を聞きながら、「治すことは出来ないけれど、本人が薬を止め続けて生きることは出来るんだ」ということ知り、私もそれからは本腰を入れて、家内にまかせっきりを少しでも補えるように、自分なりに勉強して、家内に負担を掛けっぱなしだった部分を、自分なりに一生懸命、負担を軽減させようかと思って家族会に通っています。

 この先まだまだ、家族会の皆さんや仙台ダルクの皆さん。色々な方面の色々な方々にもご迷惑をおかけすると思います。娘の出所が近づくに連れて、また精神的な面でも悩みが出てくるんだろうというところが現在の気持ちです。岩井さんの教え、家族会の仲間の教え、その中で家族、夫婦の仲は、非常に人も羨ましがるというと笑われるかもしれませんが、結構、仲の良い家族のつもりでおります。今まで家内に苦労をさせた分、少しでも私自身恩返しが出来るように。私自身も年ですから、いつ現在の仕事がお払い箱になるかというような状態なので、本腰を入れて、家族会の皆さんと一緒に勉強しながら、娘の行く末を眺めて行きたいと思っております。

 ありがとうございました。

              全国薬物依存症者家族連合会 2006〜